稚児による豊作を願う流鏑馬=4月14日、佐渡市上新穂
稚児による豊作を願う流鏑馬=4月14日、佐渡市上新穂
流鏑馬や下り羽が奉納された山王祭=4月14日、佐渡市上新穂

 新潟県の無形民俗文化財に指定されている「山王祭」が4月14日までの3日間、新潟県佐渡市上新穂の日吉神社で開かれた。稚児による流鏑馬(やぶさめ)や鬼太鼓、下り羽(さがりは)が奉納され、境内は大勢の見物客でにぎわった。

 山王祭は新穂地区の6集落が行う祭礼で、16世紀ごろから続くとされる。目玉の一つが流鏑馬で、2024年は新穂小6年の児童(11)と真野小3年の児童(8)が射手を務め、装束を身にまとった。2人は緊張した表情で馬にまたがり、神社周辺を練り歩いた後、3カ所に設置された的を射った。命中させると一同は「やった」「豊作だ」などと声を上げた。

 その後も鬼太鼓や下り羽が次々と披露され、島内外から訪...

残り83文字(全文:383文字)