源氏物語を描いた色紙などが並ぶ新発田市歴史図書館の企画展=新発田市中央町4
源氏物語を描いた色紙などが並ぶ新発田市歴史図書館の企画展=新発田市中央町4

 新潟県新発田市内の文化財に残る源氏物語を描いた色紙やびょうぶ絵などを紹介する企画展「源氏物語絵を読み解く」が、新発田市中央町4の市歴史図書館で開かれている。豪農の館・市島邸をはじめ、2023年春公開が始まった蔵春閣など所蔵の約120点を展示。時代を超えて親しまれる物語の世界を伝えている。

 市島邸の所蔵品は、ふすまに張られていた源氏絵の色紙のうち、現存する49枚がガラスケースに並んだ。作者は不明だが、物語の名場面を細かな筆で描いている。

 目を引くのは、「源氏物語絵屏風(びょうぶ)」。蔵春閣が新発田市へ移築される前に、玄関で飾られていた。画帖(がじょう)と呼ばれる絵画作品を6曲の金びょうぶに張り...

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