広一化学工業の廣田誠悟さんが考案した目詰まりしにくい粉ふるい(右)。左の従来品に比べ、小麦粉が付着しにくい=燕市小関
広一化学工業の廣田誠悟さんが考案した目詰まりしにくい粉ふるい(右)。左の従来品に比べ、小麦粉が付着しにくい=燕市小関

 金属の表面処理を手がける広一(ひろいち)化学工業(新潟県燕市小関)は独自の技術を用い、小麦粉などをふるうステンレス製調理器具「粉ふるい」で、目詰まりしにくい商品を開発した。ふるい目に付着する粉を取り除く手間が省け、洋菓子やそばを作る時間が短縮できるとPRしている。

 広一化学工業は1952年に研磨業として創業。58年には、特殊な溶液を使って金属の表面を平らにする「電解研磨」で、地元メーカーのステンレス製厨房(ちゅうぼう)機器の研磨を始めた。現在は建築金物や医療用部品も手がける。

 粉ふるいは粉をきめ細かくし、料理の仕上がりを良くする。だが、菓子職人らが大量の粉をふるう場合、目詰まりで作業効率が落...

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