
自社製品の農具を福島県大熊町の農業者らに寄贈したカネコ総業の金子昇さん=三条市大面
園芸用品製造のカネコ総業(新潟県三条市大面)は、東京電力福島第1原発事故被災地の福島県で役立ててもらおうと、自社製品の農具を福島県大熊町の農業者らに寄贈した。
カネコ総業の特徴の一つが、農業女子の意見を取り入れた製品だ。ピンクなど明るい色を基調とし、軽量化したシャベルや疲れにくいグリップの鎌を「Lacuno(ラクーノ)」のブランドで展開している。
カネコ総業の企画開発担当取締役部長、金子昇さん(65)は営業活動で福島県をたびたび訪れ、「復興の役に立ちたい」と考えていた。人づてに環境省を通じて現地の意向を確認し、農具を無償提供することが決まった。
7月下旬に福島県大熊町で開かれた贈呈式では、金...
残り90文字(全文:390文字)