
旧県立燕労災病院で行われたDMAT訓練で、入院患者の症状などを確認する医師ら=12月7日、燕市佐渡
新潟県の災害派遣医療チーム(DMAT)は12月7日、閉院した燕市の旧県立燕労災病院で、地震発生後の患者の避難を想定した訓練を実施した。実際の病院建物を活用したDMATの患者避難訓練は県内初で、全国的にも珍しい。ライフラインが断絶する中で、入院患者を迅速、安全に他施設へ運ぶ手順を確認した。
新潟大医学部災害医療教育センターと新潟県が実施した。県内のDMAT指定病院に所属する医師、看護師らと県央地域の消防隊員の計約60人が参加。新潟医療福祉大の学生ら約60人が患者役で協力した。
県央地域周辺が震源となった大規模地震で病院が被災し、ガス・水道・電気などが途絶えた状況を想定。県内11病院から派遣され...
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