
子どもがなじみのない食材だと食べてくれません。「食わず嫌い」を直すために、親は何ができるでしょうか。栄養学の専門家に聞きました。
Q 子どもはなぜ「食わず嫌い」をするのでしょうか。
A 初めて目にするものへの不安や恐怖心が背景にあります。食感や味が想像できず、なかなか挑戦できないのです。色や形が特徴的な食材だと、より警戒しやすいかもしれません。
Q 親はどんな声かけや接し方をするとよいですか。
A 無理に食べさせることは避け、食べることを楽しいと感じられるよう、明るく声をかけましょう。親が一緒に目の前でおいしそうに食べる様子を見せると、子どもも安心して挑戦しやすくなります。食材をお友達に見立て、「○○さんが食べてほしいって」などと表現するのも良いですね。「無理だったら残してしても良いよ」と伝え、プレッシャーを与えないことが大切です。子どもが口にしたら、食べたこと、チャレンジしたことを「えらい」と言葉にして褒めてあげてください。
Q 調理や盛り付けで工夫できる点はありますか。
A 食材を細かく刻むと見た目や香り、食感などの印象を和らげてくれます。ハンバーグや肉団子に混ぜ込んだり、ドライカレーのように調味料で味付けたりすると食べやすくなります。また、ごはんをおにぎりにしたり、お弁当にして外で食べたりと提供法や食べる環境を変えることでも気分が変わり、挑戦のきっかけになることがあります。ある程度の年齢であれば、買い物や料理を子どもと一緒にすることでも食材への満足感や親近感が生まれ、食への関心が高まるのでおすすめです。
(新潟県立大学の山岸あづみ准教授に聞きました)
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