
子どもの急な発熱、発疹などで市販薬を使用する際の注意点や処方薬との違いについて、新潟県薬剤師会の専門家に聞きました。
Q 市販薬と処方薬について教えてください。
A 市販薬は薬剤師などのアドバイスを基に自ら購入し、自己判断で使用する薬です。処方薬は患者の症状や体質などに合わせて、医師が処方するオーダーメードの薬です。
Q 効能・有効性に違いはありますか。
A 薬効成分の種類や量で違いがあります。市販薬は自己判断で使うので安全性を考慮して成分や含有量、使用方法が設定されています。「熱」「鼻水」など症状から薬を選択できます。「総合感冒薬」は症状が出ていない不要な薬効成分も摂取する場合があります。処方薬は「せき」「胃痛」などの症状にピンポイントで効果を発揮します。
Q 市販薬を使う際の注意点を教えてください。
A 必ず説明書を読み、使用量や使用方法を守ってください。1歳未満の子どもは症状の急激な変化がある場合もあり、受診を勧めます。おむつかぶれといった湿疹は市販薬も有効です。発熱などを伴う場合は受診しましょう。市販薬を漫然と使い続けることは勧めません。子どもの具合が悪い場合は、かかりつけの薬剤師に相談してください。処方せんがなくても薬や健康のことで困った場合はぜひお声がけください。
Q 残っていた処方薬を使用しても大丈夫ですか。
A 処方日から3カ月程度で、しけていない粉薬や冷蔵庫で保管していた座薬は使えます。抗菌薬(抗生物質)は自己判断で服用してはいけません。薬剤師にご相談ください。
(公益社団法人新潟県薬剤師会の大黒幸恵常務理事に聞きました)
■子育てに関する質問をお寄せください
