
直売所に並ぶ「糸魚川寒じめ野菜」。店頭にはポップも置かれている=糸魚川市
新潟県糸魚川市の農家有志でつくる「ひすい産直運営協議会」が今冬、雪や寒風を利用して栽培し甘みを増した野菜を「糸魚川寒じめ野菜」として売り出している。2000メートル級の高峰から吹き下ろす寒風など、糸魚川ならではの風土を生かせる作物としてアピールしていきたい考えだ。
野菜は寒さを感じると、内部の養分を糖に変える特性があるとされる。雪国ではそうした特性を利用した野菜作りが行われており、雪の下で越冬させる津南町特産の「雪下にんじん」などが有名だ。
糸魚川も降雪が多く、県内最高峰の小蓮華山(2766メートル)をはじめ火打山、雨飾山といった高峰から吹き込む風で寒さも厳しい。
地域特有の気候を生かそうと...
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