
履物や農具など、さまざまな民具が並ぶ展示=長岡市関原町1
新潟県民俗学会の2代目会長を務めた山口賢俊(けんしゅん)さんが収集した民具が、長岡市関原町1の新潟県立歴史博物館で展示されている。わらぐつや運搬具など、昔の暮らしや風習がうかがえる約150点が並んでいる。
山口さんは1903年、東京生まれ。新潟大学農学部の教員になり、新潟県に移り住んだ。県民俗学会会長を長年務め、民具保存の重要性を発信し続けた。
わら製の長靴で、葬列の際に身に着けた「ノスッポン」、堆肥などを背負って運んだ「コイカゴ」といった県内各地で集めた民具が並ぶ。山口さんの調査ノートや緻密なスケッチ画には、用途や寸法、材料などが書き込まれている。
歴史博物館研究員の三国信一さん(48)は...
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