
粟島汽船が運航している高速船きらら
新潟県の花角英世知事は3月13日、村上市と粟島浦村を結ぶ粟島汽船(同村)に対する恒久的な赤字補填(ほてん)策の制度化を検討する考えを示した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ利用者数が回復せず、粟島汽船は経営難に陥っている。
同日の県議会2月定例会の連合委員会で説明した。
同社は粟島浦村や県、村上市などが出資する第三セクター。県によると、2019年の輸送実績は約5万1千人だったが、感染禍の影響で20年は約2万4千人に半減。20年9月期決算は国・県の補助金を除き、過去最大の3億4700万円の赤字となった。
24年の輸送実績は約3万4千人となり、徐々に回復しているが、資金繰りは引き続き厳しい。今年...
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