リンゴ病で両頬に現れた特徴的な赤い発疹(国立健康危機管理研究機構提供)
 リンゴ病で両頬に現れた特徴的な赤い発疹(国立健康危機管理研究機構提供)
 リンゴ病で腕に現れた発疹(国立健康危機管理研究機構提供)

 両頬に赤い発疹が出る「リンゴ病」が全国で流行しています。

 Q どんな病気?

 A 「ヒトパルボウイルスB19」による感染症で、正式には「伝染性紅斑」といいます。患者は主に子どもで、10~20日の潜伏期間の後、両頬に赤い発疹が現れ、続いて手足や体幹部にも網目状やレース状の発疹が広がります。以前は「リンゴほっぺ病」とも呼ばれました。発疹は1週間程度で消えます。発疹が出る7~10日前に微熱などかぜに似た症状が見られることが多いようです。

 Q 大人は?

 A 大人も感染し、関節痛や頭痛などを訴えることがありますが、ほとんどの人は自然に回復します。一方、妊婦が初めて感染すると、胎児に異常なむくみ(胎児水腫...

残り447文字(全文:747文字)