記者会見を終えて引き揚げる自民党総裁の石破首相＝２１日午後、東京・永田町の党本部
石破茂首相（自民党総裁）は参院選で「必達目標」とした与党過半数維持に失敗した。衆院選に続く大敗で、求心力は風前のともしび。それでも「比較第１党の責任」を理由に続投を宣言し、執行部は退陣論封じに躍起となった。ただ既に責任を問う声が出始めており、沈静化するかどうかは見通せない。野党も首相の判断を疑問視した。
▽既定路線
「政治を停滞、漂流させないよう、責任を果たさねばならない」。敗北から一夜明けた２１日、自民本部。首相は険しい面持ちで記者会見に臨み、続投を正式表明した。
続投の腹は投票が進んでいた２０日午後、結果を待たずに固めていた。衆院議員宿舎でひそかに森山裕幹事長と会い、情勢を聞く。非改選を...
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