集会でトランプ米大統領(手前)に声援を送る支持者ら=3日、アイオワ州デモイン(共同)
 集会でトランプ米大統領(手前)に声援を送る支持者ら=3日、アイオワ州デモイン(共同)
 取材に応じるベトナム系移民のコバン・グエンさん=3日、米アイオワ州デモイン(共同)
 移民受け入れに対する米国人の考え方の推移
 米アイオワ州デモイン

 発足から半年となったトランプ米政権は、強硬な不法移民対策で保守派の支持を得てきた。不法越境者は激減し、不法移民に対する国民の懸念が薄れているとの分析もある。求心力を維持してきた政策は一見順調だが「賞味期限切れ」になり、政権への審判となる来年11月の中間選挙で逆風にさらされる可能性もある。

 ▽喝采

 「不法越境者を史上最低の水準に下げることに成功した」。今月3日、中西部アイオワ州の州都デモインでの集会でアピールしたトランプ大統領に、支持者数千人が喝采で応えた。

 就任初日に国境地帯に国家非常事態を宣言。南部のメキシコ国境に兵士を追加配備し、監視を強化した。税関・国境警備局(CBP)によると、6月に...

残り732文字(全文:1032文字)