希少疾患の診断ラグに関する調査結果
 希少疾患の診断ラグに関する調査結果

 患者数が少ない「希少疾患」の患者は、初めて病院を受診してから診断の確定までに平均約3年5カ月かかっていることが、製薬企業アレクシオンファーマなどの分析で分かった。約8千人の診療報酬明細書を調べた。年々長期化する傾向にあり、是正するために新生児への検査拡大や人工知能(AI)の活用を提言している。

 診断までに時間がかかる問題は「診断ラグ」と呼ばれる。病名が分かるまでいくつも病院を回ったり、対処ができないまま症状が悪化したりして患者には大きな負担がかかる。ただ、実態を示す情報は限られていた。

 同社などは、パーキンソン病やクローン病など難病に指定されている20疾患を対象に過去20年分のデータから診断...

残り376文字(全文:676文字)