2023年産米を使った「塩にぎり」を棚に並べるローソンの店員=東京都品川区
 2023年産米を使った「塩にぎり」を棚に並べるローソンの店員=東京都品川区
 「自分好みにお米を炊く機能が、各社の炊飯器には付いています」と説明する三嶋一徳さん

 政府備蓄米の大量放出で、古米への消費者の関心が高まっている。ただ、新米に比べて味への不安があるのも事実で、飲食店やコンビニは工夫を凝らす。おいしく食べるには、どのようにしたらいいのだろうか。そのポイントは―。

 「味にうるさい常連客にも大評判でした」と振り返るのは、堺市の飲食店「千べろ家 ザビエル」のマネジャー谷英人さん。米の価格が高騰した6月上旬、2022年産米のご飯とみそ汁、おかずの昼定食セットを500円で提供した。

 古米特有のにおいを真水で除き、多めの水と昆布、みりんなどと一緒に炊いたと谷さん。「ご飯のふっくら感、うまみなどを大切にした」とも言い、地元テレビ局の番組で取り上げられて大きな...

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