買い取り方式でJAにコメを出荷する高橋大希さん=17日、茨城県境町
 買い取り方式でJAにコメを出荷する高橋大希さん=17日、茨城県境町
 JA全農が開発した品種「ZR1」を植えた水田=17日、茨城県境町
 JA全農が開発した品種「ZR1」=17日、茨城県境町
 コメの買い取りと委託販売のイメージ

 コメの供給不足が社会問題となる中、全国農業協同組合連合会(JA全農)が農家から集荷する際に、仮払金を払うのではなく買い取る方式を強化している。農家は早めに確定した金額が手に入り、経営安定につながるため歓迎。JAは低迷する集荷率の向上が狙える。ただ近年は政府の需給見通しも安定を欠くことから、仮払いの要求も根強く手探りだ。

 ▽選択肢

 これまでの主流は委託販売。JAが農家に「概算金」を仮払いし、卸売業者への販売見通しが立った時点で、経費などを差し引いた額を追加で支払う。売り渡しには数カ月を要し、農家の手取り確定に時間がかかる。

 これに対し、買い取りでは値下がりしたり売れ残ったりするとJAが損をする...

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