日米、米EU合意の主な内容
 日米、米EU合意の主な内容

 米国と欧州連合(EU)が関税交渉で合意した。米国は日本との合意を「ひな型」とし、関税を引き下げる代わりに巨額の米製品購入をのませた。一方、強硬姿勢で交渉に臨んだEUは、米国に安全保障を頼る現実を前に譲歩を迫られた。交渉過程ではEUによるIT規制を巡る溝も露呈し、対立の火種は残る。

 ▽たたき台

 「忘れてはならないのは、日本は5500億ドル(約80兆円)も拠出することだ」。トランプ米大統領は25日、記者団の取材に、合意済みの日本を引き合いに出して暗に巨額投資をEUに迫った。

 トランプ氏によると、EUは27日、6千億ドル相当の対米投資を決めた。日本は米国に拠出する5500億ドルについて「出資や融資...

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