
木内建設の昔の工事現場を再現したジオラマ=静岡市
多くの企業にとって創業から区切りのよい年に行う「周年事業」はその会社の歴史伝承や価値向上の絶好の機会だ。歴史を分かりやすく振り返る専用施設をつくったり、特設サイトを通じて記念イベントを周知したりと内容は幅広い。長い歩みを伝える手段として重視される社史の刊行もデジタル対応で多様な展開が進んでいる。(共同通信=出井隆裕記者)
▽学生に伝える
静岡県が地盤の木内建設(静岡市)は創業100周年に合わせて建てた新社屋の一角に「100年史ギャラリー」を設けた。同社の山田さやかさんは「就活中の学生にも伝わる分かりやすい展示を目指しました」と説明する。建設会社らしく「基礎」と「柱」を全体のコンセプトに据えた...
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