ガソリン税の暫定税率廃止法案の提出に向け、文書に署名する自民党の坂本国対委員長(右から2人目)。同3人目は立憲民主党の笠国対委員長、同5人目は国民民主党の古川代表代行=30日午前、国会
 ガソリン税の暫定税率廃止法案の提出に向け、文書に署名する自民党の坂本国対委員長(右から2人目)。同3人目は立憲民主党の笠国対委員長、同5人目は国民民主党の古川代表代行=30日午前、国会
 ガソリン減税を巡る与野党の立場

 与野党が年内のガソリン税暫定税率廃止に合意した。参院選の結果、与党は衆参両院とも少数に追い込まれており、政権維持のため妥協を余儀なくされた。野党はさっそく成果を形にしたものの、実現には代替財源など課題の解決が必要だ。政権交代を見据えた野党連携には個別政策で主張の違いもあり、与党に「波状攻撃」をかけられるかどうかは見通せない。

 ▽責任

 「今の政権では駄目だ、物価高対策を実現してほしいという民意に応えることができた。非常に大きな成果だ」。30日、立憲民主党の笠浩史国対委員長は与野党国対委員長会談で合意文書に署名後、こう胸を張った。

 暫定税率廃止法案は先の通常国会会期末、与党の反対で廃案になった。...

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