旧統一教会を巡る状況
 旧統一教会を巡る状況

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教団本部の仮差し押さえが認められた。教団の莫大な財産の散逸を防ぐため、解散命令を見越して敷かれた包囲網の一つが機能した形だ。教団側は「非常に遺憾」と反発し曲折が予想される一方、弁護団はさらに対策を強化するよう求める。

 ▽債権者

 「財産の保全が実現しただけでなく、旧統一教会の不法行為を認定したものだ」。全国統一教会被害対策弁護団は30日の記者会見で、東京地裁の判断の意義を強調した。

 3月の地裁の解散命令決定は、教団の2022年度末の総資産を1181億円と認定。流出が懸念される中、教団が自由に処分できないようにすることが喫緊の課題となっていた。

 今月には、教義...

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