
日産の2025年4~6月期の主な国・地域別販売状況
日産自動車の2025年4~6月期連結純損益は千億円を超える赤字となり苦境が続く。販売不振とブランド力低下という負のスパイラルは止まらず、トランプ米政権の高関税政策も打撃となる。日産は国内外7工場の閉鎖などリストラ策を相次ぎ打ち出す一方、成長への一手は示せておらず難路が待ち受ける。
▽スピード感
「25年度の業績は直面する課題の大きさを反映している。同時に再建計画の重要性を物語っている」。日産のイバン・エスピノーサ社長は30日の記者会見で、厳しい経営が続いていると認めた。
25年4~6月期の販売台数は前年同期比で、日本が11・1%減だったほか、米国が6・5%減、中国が27・5%減と全地域で不振...
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