トランプ米大統領が期限直前に表明した関税
 トランプ米大統領が期限直前に表明した関税

 トランプ米大統領は8月1日に発動が迫る中で、韓国などの新たな関税率を駆け込みで発表した。韓国は日米合意を分析し日本と競争条件が一致する15%にこぎ着けた。トランプ氏は一方、ロシア産原油を輸入するインドには25%の関税とペナルティーを科す方針を表明。ブラジルには政治的な理由から50%とするなど米国は関税を武器に優位に交渉し、各国を翻弄し続けている。

 ▽焦燥感

 「日本の投資内容を綿密に分析した」。韓国大統領府高官は明かした。昨年12月の戒厳令以降の政情不安で関税交渉の遅れが懸念されてきた。6月に就任した李在明大統領は早期合意に意気込んだが、日本の妥結で焦燥感はピークに達した。

 突破口となったのは...

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