
2007年の自民参院選報告書と今回の動き
自民党が参院選大敗の総括に着手した。2007年に惨敗した安倍政権時の手法を踏襲した。メンバーは森山裕幹事長ら執行部が中心で、続投の意向を示している石破茂首相(党総裁)の退陣を求める議員からは、続投の根拠にするのではないかと早くも疑問の声が上がる。総括が新たな対立を招けば首相の進退に影響しかねず、初会合には緊張感が漂った。
▽注文
「国民から厳しい声をいただいた。厳粛に受け止めなければならない」。31日午前、自民党本部で開かれた参院選総括委員会の初会合。委員長に就いた森山氏は冒頭、こわばった表情で語った。
参院選は39議席の大敗に終わり、総括委設置は投開票翌日の7月21日に固まった。首相は記者...
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