
厳しい猛暑の中、東日本大震災でも多くの人が向かった宮城県石巻市の日和山公園に避難した人たち=7月30日
ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震の津波で、厳しい猛暑の中、日本で多くの人が避難を余儀なくされた。途中で搬送された人もおり、政府は熱中症への警戒を繰り返し強調した。暑い体育館や屋外の高台に身を寄せた高齢者らを急きょ、空調設備の整った施設に再び移動した自治体も。専門家は、真夏の災害の避難対策を強化するよう提言する。
▽緊急搬送
「屋根がないので暑い」。津波への警戒を強めていた和歌山県すさみ町役場に30日、通報があった。JR周参見駅前の津波避難タワーに避難していた3人の訴えだった。町は急いで車を出し、空調設備のある公共施設まで移送した。
2011年の東日本大震災で多くの人が向かった宮城...
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