
7月の参院選の選挙戦最終日、街頭演説に集まった人たち=兵庫県明石市
与党が過半数を割った7月の参院選では、投票先に悩みつつ、街頭演説に足を運ぶ有権者の姿があった。事後に投票先と決め手を尋ねると、交流サイト(SNS)の情報が候補者を選ぶ材料にも再考の契機にもなっており、一様ではない状況が浮かぶ。当選しそうな野党候補を選ぶ戦略的投票もあった。参考にした情報源からは「SNS選挙」の浸透が垣間見えた。
▽共感と不信
参政党が各地で熱狂を巻き起こした今回の選挙戦。近畿・中四国の選挙区で各党候補者の街頭演説に訪れた聴衆に共同通信記者が取材すると、支持政党の有無にかかわらず、投票行動に迷いを抱える人が少なくなかった。連絡先を交換し、事後に電話やSNSで投票先や決め手を尋ね...
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