戦後80年を巡る自民党内の主な見解
 戦後80年を巡る自民党内の主な見解

 自民党保守派が、戦後80年の節目に合わせて石破茂首相がメッセージを発出するのではないかと警戒している。参院選で大敗を喫した首相が続投に意欲を示すのは、先の大戦を巡る見解表明に前向きとみるためだ。首相は閣議決定する「首相談話」の策定は既に見送ったものの、何らかを発信する可能性については態度を明らかにしていない。保守派は疑心暗鬼を募らせ、阻止しようと圧力を強めている。

 ▽「無用な混乱」

 「戦後80年談話を出す必要は全くない。安倍晋三元首相が出した70年談話が全てだ。これを踏襲する」。「ポスト石破」候補の一人と目される小林鷹之元経済安全保障担当相は3日のインターネット番組でこう強調し、石破首相をけ...

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