新首相が直面する外交課題(写真はロイター、新華社など)
 新首相が直面する外交課題(写真はロイター、新華社など)

 日米両政府がトランプ米大統領来日の調整に入った。10月に選出見込みの新首相は、いきなり予測不能のトランプ氏と向き合い、外交手腕を試される。自民党総裁選に関する報道各社の世論調査では、高市早苗前経済安全保障担当相と小泉進次郎農相が先行するものの、共に外相経験はない。靖国神社参拝も否定せず、中韓両国との歴史認識を巡る対立が再燃する懸念は拭えない。

 ▽無理難題

 「この1年間、多くの首脳と意見交換する機会に恵まれた。この信頼関係を引き継いでもらいたい」。石破茂首相は24日、米ニューヨークでの記者会見で、次期政権に外交継承を期待した。滞在中のトランプ氏夫妻との立ち話にも触れ「日米同盟の重要性は今後も決...

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