
過去の選挙の「1票の格差」と最高裁の判断
国政選挙のたびに提起される「1票の格差」訴訟では、司法が違憲の疑いを指摘し、それを受け国会が是正に動く流れが繰り返されてきた。最高裁は26日、昨年の衆院選に関し、合憲との判断を示した。新たに導入された「アダムズ方式」に基づく区割りを是認したことで、衆院選に関しては「一定の決着がついた」(ベテラン裁判官)との見方も。今後の焦点は参院選に移る。
▽踏襲
最高裁は2015年11月の判決まで、3回連続で衆院選を「違憲状態」と判断した。最大の要因とされたのが、各都道府県にまず定数1を割り振る「1人別枠方式」。15年判決は、国会に「格差縮小を可能にする具体的な改正案の検討が早急に進められる必要がある」と...
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