古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森平英也、以下「古河電工」)、アストモスエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山中光、以下「アストモスエネルギー」)、およびSHV Energy N.V.(本社:オランダ・ホーフトドルプ、CEO:Patrick van der Voort、以下「SHVE」)の3社は、グリーンLPガスの海外における製造・供給に向け2023年に締結した基本合意書(MOU、Memorandum of Understanding)の延長を決定しました。

■背景
 2050年カーボンニュートラル実現と持続可能なエネルギーの安定供給に向け、当社がこれまでに培ってきたメタルとポリマーの製造・加工技術を生かして、ふん尿由来のバイオガスを合成ガスに変換して高い選択率のプロパンを含むLPガスを合成する触媒プロセスを独自開発しました。
 アストモスエネルギーは、2006年に出光興産グループと三菱商事グループのLPガス部門が統合して設立後、LPガスの三国間取引や輸入事業を主軸とし、世界中でLPガスを輸送・供給しています。
 SHVEは、LPガスやLNGなどのエネルギーの世界有数の小売事業者であり、持続可能な未来の実現に向けて、バイオLPGや再生可能DMEなどの次世代エネルギーの導入・普及に積極的に取り組んでおり、グリーンエネルギーの社会実装において業界をリードする存在です。
 2023年に締結したMOUに基づき、古河電工、アストモスエネルギー、SHVEの3社は、古河電工が有する独自の触媒技術やプロセス開発力と、アストモスエネルギーおよびSHVEが持つ国際的なLPガスの供給網や商業化に関する豊富な知見を掛け合わせ、グリーンLPガス生成技術のラボ検証、プロセス設計と開発、および経済性分析を進めてきました。

■内容
 この度、古河電工、アストモスエネルギー、SHVEは、約2年間にわたる共創活動により、当社が開発した高選択率でプロパンを合成する触媒およびプロセスの実現可能性をラボスケールで確認できたことに加え、今後さらに追加の共創活動を進めることで、有望な事業への成長が期待できると判断し、本MOUをさらに2年間延長することを決定し、海外での事業化に向けた取り組みを着実に進めていくことで合意しました。
 今後は当社が進めるベンチスケールでのグリーンLPガス実証により得られるデータを活用し、プロセスの連続運転やスケールアップの検証を行います。また、アストモスエネルギーとSHVEの知見を活かし、詳細に経済性を分析するとともに、具体的な事業地域の選定や輸送プランの策定を進める予定です。
 

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関連ニュースリリース
海外でのグリーンLPガス共同検討に関する基本合意書(MOU)締結について
https://www.furukawa.co.jp/release/2023/kenkai_20231114.html


■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182