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*航空宇宙イノベーション、万博で日本と対話


【大阪2025年10月3日ANSA=共同通信JBN】トリノ工科大学(Turin's Polytechnic University)は、東京にJapan Hub(ジャパンハブ)を開設した後、再び日本で主要な役割を果たしています。

 

2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンでピエモンテ州を特集するウイーク(1週間)中の10月2日、イタリア大学・研究省(MUR)が選定したプロジェクトである「Airone - Aerei e droni per la mobilita civile sostenibile(Heron―持続可能な民間モビリティのための飛行機とドローン)」の一環として、マルチメディア展示「Volare:dove i sogni incontrano la tecnologia(Volare(飛ぶ):夢とテクノロジーの出会い)」が開幕しました。

 

この展示では、来場者のみなさまを都市型ドローンから高高度航空機、衛星およびそのあらゆる応用機材に至るまで、航空宇宙の新たな領域に焦点を当てたプロトタイプ、ビデオ、ナレーションを通してジャーニーにお連れします。

 

この取り組みは、トリノ工科大学学長のステファノ・コルニャーティ(Stefano Corgnati)氏が、2025年大阪・関西万博のイタリア政府代表(Commissioner General)であるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏、トリノ工科大学の広報・プロモーション担当副学長シルビア・バルベロ(Silvia Barbero)氏とともに発表しました。


ピエモンテ州知事のアルベルト・チリオ(Alberto Cirio)氏とトリノ市長のステファノ・ロ・ルッソ(Stefano Lo Russo)氏が参加者に挨拶しました。


このイベントの重要性について、コルニャーティ学長は、大阪・関西万博は「航空宇宙のような戦略的分野における、イタリアの日本でのプレゼンスを確かなものとし、大学や業界団体との対話を強化する」機会になると説明しました。


同学長はさらに、Aironeプロジェクトは「極めて高い技術密度を持つ分野における大学の強い個性」の成果であると付け加えました。


この展示は、10月3日の「Scientific Pathways from Turin to Osaka(トリノから大阪への科学の道筋)」と題されたイタリアと日本の間の科学協力に関する対話と、10月4日の「Advanced Air Mobility and the New Space Economy(先進的空のモビリティーおよび新たな宇宙経済)」に関するパネルディスカッションを含む2つの会議によって、さらに充実したものになる見込みです。


そして、それが意味するものは学術的な議論を超えたものだと2025年大阪・関西万博のイタリア政府代表(Commissioner General)であるバッターニ氏は強調しました。

 
同氏は「来年、日伊外交関係樹立160周年を迎えるにあたり、イタリアは日本およびアジアの戦略的パートナーとしての姿勢を打ち出しています。このため、ピエモンテ州はこの大阪・関西万博にテクノロジーやイノベーションなどをもたらしました」とコメントしました。


ピエモンテ州知事のアルベルト・チリオ氏は、大阪でのミッションは「またとない機会」であると述べました。


「大阪・関西万博は、私たちのピエモンテの素晴らしさを宣伝する素晴らしい機会です」


同氏は「トリノ工科大学はピエモンテ州の最高の名刺の1つであり、州の経済にとって戦略的分野である航空宇宙分野の最高の研究成果をここで紹介しています」と説明しました。


このコンセプトは、トリノ市長のステファノ・ロ・ルッソ氏によっても表明され、同氏は州の主要都市が果たす役割を強調しました。


 「トリノ工科大学の大阪でのプレゼンスは、国際舞台において統一された姿勢を打ち出せる、トリノ市のシステムの価値を示しています」

 
同市長は「トリノ市とトリノ工科大学は、イタリアの卓越性を示すアイデアとソリューションで航空と宇宙の未来を設計できるユニークな力を持っています」とコメントしました。


Aironeプロジェクトは、トリノに保管されているレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の「Codex on the Flight of Birds(鳥の飛翔に関する手稿)」に着想を得たもので、この中でダ・ヴィンチは「一度でも空を飛んだことがある者は、永遠に空を見上げながら地上を歩むことになるだろう」と記しています。


そして、展示スペースは、ルネサンスの天才のインスピレーションを反映しています。夢とテクノロジーが融合することで、空を「つながり、モビリティー、そして持続可能な開発の新たな機会」の空間として構想しています。


さらに、コルニャーティ学長は「トリノ工科大学の日本におけるプレゼンスの新たな段階——それは学術関係を強化するだけでなく、産業界との全面的な協力を開くものです」と述べ、この展示がその幕開けとなると振り返りました。


同学長はさらに、トリノ工科大学が「イノベーションの架け橋として、大学、企業、行政が連携する場となり、市民に具体的な利益をもたらすことを目指しています」と付け加えました。

 

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka