県猟友会の研修会で技術向上を図るハンターら=新潟市西蒲区
県猟友会の研修会で技術向上を図るハンターら=新潟市西蒲区
県猟友会の研修会で技術向上を図るハンターら=新潟市西蒲区

 市街地に出没したクマに自治体判断で発砲する「緊急銃猟人の生活圏にクマなどが出没した際、安全の確保や他に手段がないことなどを条件に、市町村判断による緊急的な銃猟を可能とする制度。(※ページ下部に詳細)」が15日、仙台市で初めて行われた。全国でクマ被害が相次ぐ中、新潟県でもいつ実施判断が下されるか分からない。銃猟を担う県内のハンターは「失敗は許されない」と緊張感を高め、発砲に伴う被害が出た場合に責任を問われないか懸念する声も上がる。県猟友会は研修会で技術向上を図るとともに、発砲者への行政処分は不適当だとする警察庁通達を基に理解を促している。

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 新潟市西蒲区にある県猟友会のライフル射撃場で9月下旬、県内各支部からのハンターが実技研修を行った。研修を受けた人々は、緊急銃猟の担い手として各市町村に推薦される。

 参加した三条市の男性(75)は「1発で致命傷を与えなければ自分の身も危険。緊急銃猟は弾が当たるかどうかの結果論で判断され、おっかないと思う」と率直に語った。

 緊急銃猟が...

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