任期満了に伴う新潟県上越市長選と市議補選が24日、告示された。市長選には、いずれも無所属の新人で、元市議の中川幹太氏(46)と前副市長の野澤朗氏(64)が立候補を届け出て一騎打ちの構図が決まった。市議補選は欠員1に対し、3人が届け出た。いずれも衆院選と同じ31日に投票、即日開票される。

 市長選では、新型コロナウイルスの影響を受ける地域経済の活性化や、深刻化する人口減少への対応などが争点となる。両氏とも、今期限りで引退する村山秀幸市長による3期12年に及ぶ市政運営からの転換を訴えており、その具体策も問われる。

 前回選に続き出馬した中川氏は西本町の選挙事務所前で出陣式を行った。特定の政党や団体から支援を受けない「しがらみのない政治」をアピールし、「全国や世界にPRできる上越市をつくりたい」と声を上げた。非自民の無所属県議のほか、市長選への出馬を断念した元市長の宮越馨市議らが支える。

 野澤氏は新光町1の上越文化会館前で第一声を上げた。感染禍に苦しむ家庭や事業所への支援強化などを主張し、「行財政改革重視の市政から、未来に希望が持てる政策へと切り替えていきたい」と訴えた。自民党と社民党の県議に加え、20人を超える市議が陣営に加わり、地元の経済団体とともに組織戦を展開する。

 市議補選に届け出た3人はいずれも新人。党派別では共産、諸派、無所属がそれぞれ1人。

 23日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は、15万9209人。

◇上越市長選立候補者(届け出順)

中川 幹太(なかがわ かんた)46 元市議  無新

野澤  朗(のざわ  あきら)64 前副市長 無新

◇上越市議補(届け出順・欠員1-3)

菅原 深雪 59 会社役員 諸新

木南 和也 42 無職   無新

岩澤  健 50 自営業  共新