任期満了に伴う上越市長選は31日投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元市議の中川幹太氏(46)が、無所属新人で前副市長の野澤朗氏(64)を8600票差で破り、初当選を果たした。46歳の市長誕生は上越市制施行以来、最年少となる。衆院選、市議補選との「トリプル選」となり、投票率は前回を1・75ポイント上回る66・09%だった。

 2009年から3期務めた現職の村山秀幸市長(73)の退任を受け、12年ぶりの新市長誕生となった。

 前回の17年市長選で落選し、再挑戦となった中川氏は、前回同様に特定の政党や団体から支援を受けない「草の根」の運動を展開。予算編成権の一部を旧町村部に持たせるなどの市政改革を訴え、市内全域であいさつ回りを続けるなど地道な活動で支持を広げた。

 中川氏は選挙事務所で支持者ら約40人と開票状況を見守り、当選確実となった午後11時半ごろ万歳。「大きな組織に頼らなくても勝てることが実証された。新しい上越をつくり上げたい」と喜びを爆発させた。

 野澤氏は自民党や社民党の県議、20人を超える市議、地元経済団体から支援を受ける組織戦を展開。豊富な行政経験や積極財政への市政転換などを訴えたが、知名度不足が最後まで響いて及ばなかった。

▽当日有権者数 15万8226▽投票者数 10万4565▽投票率 66・09%▽無効 3、257

 市長選と同時に実施された市議補選(欠員1)は、無所属新人の木南和也氏(42)が当選を決めた。

◇上越市長選開票結果(選管最終)
当 54、954 中川 幹太46 無新(1)
  46、354 野澤  朗64 無新

(カッコ内の数字は当選回数)