
新発田女性殺害事件で被告に無期懲役の判決が言い渡された新潟地裁の法廷=11月18日、新潟市中央区(代表撮影)
2014年の新発田市の会社員女性殺害事件で、新潟地裁(佐藤英彦裁判長)は18日、別の事件で18年に無期懲役が確定していた被告の男(39)に、再び同じ判決を言い渡した。確定判決が量刑にどう影響するか注目されたが、地裁は求刑の死刑を避けた。確定判決の事件と、今回の事件はいずれも被告の犯行と認定されており、専門家は「同時に審理していたら死刑判決が出ていただろう」と指摘する。
被告は別の女性4人への強姦(ごうかん)致死罪などで18年に無期懲役が確定している。憲法では同じ行為の二重処罰を禁じているが、検察側は公判で「確定判決を重要な経緯として考慮する限りは許される」と主張していた。
地裁はこの日の判決...
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