
「まちやま」の充実した児童書コーナー。写真奥の「おはなしの部屋」では、家族でゆっくり絵本の読み聞かせなどができる=三条市
子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。
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木をふんだんに使った大きな屋根が目を引く。三条市のJR北三条駅前にある市図書館等複合施設「まちやま」は、休日に工作体験や映画上映など多くのイベントが催される。科学教育センターと鍛冶ミュージアムを併設し、学びも遊びもできる憩いの場として、親子連れでにぎわっている。
新国立競技場やアオーレ長岡などを手がけた建築家隈研吾さんの設計で、昨年7月24日、三条小の跡地にオープンした。ガラス張りの空間で、内部は木のぬくもりに満ちている。

「まちやま」の外観
1階はにぎわいを生む場。コンサートなど多彩なイベントが開かれ、カフェスペースもある。
1階の一部と中2階は児童書コーナー。「おはなしの部屋」と名付けられた小上がりでは、家族で絵本などの読み聞かせができる。書棚の高さは子ども目線のため選びやすい。
サイエンスラボでは、大がかりな実験ができる。主に市内の小中学生が授業で利用しているが、休日には理科学習を体験できるイベントもある。
鍛冶ミュージアムは、はさみや包丁などを展示し、「ものづくりのまち三条」の歴史を伝えている。

三条の金物の産業史を紹介するスペース「鍛冶ミュージアム」
2、3階は図書館エリアで、蔵書は約32万冊。階が上がるにつれ静かになる構造になっているという。
敷地内には、芝生広場のほか、「通りドマ」と呼ばれる屋根付きのスペースもあり、思い切り遊ぶことができる。飲食店が入る多目的スペースもある。
小学生の息子2人と訪れていた三条市の主婦(37)は「駐車場も広く、お弁当を持って来て、丸1日遊ぶこともある」と話す。
篠原智子館長は「気兼ねなく親子で絵本を読むこともできる。さまざまな使い方ができるまちやまを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
予約が必要なイベントもあり、詳細はまちやまのホームページで確認できる。

<三条市図書館等複合施設「まちやま」>
三条市元町11の6。
午前9時30分〜午後10時。
休館は第3月曜日と1〜11月の末日(土、日、月曜に当たる場合は前後する)、年末年始。
0256(32)0657。