新潟の旬の食材のおいしさをたっぷり堪能!

 ライターの丸山です。「おいしい料理」「安心して食べられる食材」「おしゃれなしつらえ」...育児中のお出かけランチは、こだわりたくても周りのお客さんが気になったり、食材が気になったり、なかなか「大満足!」とまでいかない時もありませんか?
 今回ご紹介したいスポットは、子ども思いの素敵なカフェレストラン。新潟の旬野菜をはじめとした素材や調味料からこだわったメニューは、おしゃれでおいしく、大人も子どもも思わず笑顔に!駐車場もたっぷり完備で、なんなら帰りにすぐ晩ご飯の食材も買って帰れちゃう、そんなお店があるんです。
 おいしいものを食べて親子で元気に、新潟の冬を笑顔で乗り越えていっちゃいましょう!

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安心して子どもと一緒に訪れられるイタリアンレストラン

 普段使いの食材からお土産探しまで、新潟県内外から多くの人が足を運ぶ新潟市の市場「ピア万代」。その一角、コンテナタイプの飲食店街に「子どもも食べられて、家族みんなが笑顔になれる安心安全の料理」をコンセプトに掲げるイタリアンレストランがあります。それが「Deli&restaurant piatto giorni(以下ピアットジョルニ)」。

 提供するメニューは、ランチ、カフェ、ディナーと、様々な食事シーンに合わせた、こだわりの自家製のデリやパスタ、スイーツなど。パスタを中心にメインで料理を作るのはご主人の渡邉明彦さん(40歳)。奥さんの未穂さん(40歳)とアルバイトスタッフがデリやスイーツを担当します。

 ナチュラルなインテリアとコンテナのシンプルさが程よくマッチした店内は、子どもと食事がしやすいソファ席の用意もばっちり。

 訪れて心地よく、味わって笑顔になるピアットジョル二。子連れママはもちろん、パパと子どものペアやシニア層など、幅広い年齢層の人たちも訪れます。なかには県外から定期的に訪れるファンもいるほどで、新潟の味覚といえばお米やお酒、魚などがまず挙げられますが、地場の野菜という一味違った新潟のおいしさを楽しめるお店なのです。

セミナーや銅鍋を作るワークショップなどイベントも企画
オーナーの渡邉明彦さんと未穂さんご夫妻

パスタも自家製!新潟の食材のおいしさを楽しめる

 オープン時から「子どもと一緒に親子でちゃんとご飯を食べに行けるお店」を目指していたピアットジョルニ。敷地内の市場からすぐ手に入る新鮮な地物の野菜や魚介を使い、添加物にも気を配ります。調味料も例えば砂糖を使う際、料理によってビートグラニュー糖やそせい糖など使い分けることも。ただし、子どもたちに素材の味を知ってほしいという想いから、味を足しすぎないことを意識しているそうです。

 今回ご用意いただいたランチは、一番人気の「ジョルニランチ」。日替わりのデリ2品とパスタ1品を選べて、サラダとパンが付きます。

 さて、楽しみなお料理の登場!と思ったら、出てきたのは茶色くて平べったいちょっと不思議なパスタ。実はこのパスタ、新潟産小麦を表皮や胚芽も含めて粉にした全粒粉で作った自家製パスタなのです。しかも乗っている野菜は、カブ、オータムポエム、からし菜、ラディッシュ、金時豆という、初めて体験する組み合わせ。オイルソースベースなので、しっかりと素材の味や食感の違いを楽しめる一品でした。うーん、おいしい!

 平日限定の「デリランチ」は、デリ3品に雑穀米のおにぎりかバゲットを選んで合わせることができるので、お子さんとおにぎりをシェアするママさんも多いそうです。

「季節野菜のオイルソース」のパスタを選んでみました
店内にはお土産使いにも喜ばれるアイテムも

デリはテイクアウトOK!お弁当や朝食イベントも注目

 お店の外でもピアットジョルニのおいしさを堪能したくなったら、デリのテイクアウトやお弁当もオススメです。

 お弁当は、ご飯弁当2種類、パン弁当1種類、お子様弁当1種類のレパートリーがあり、1つから注文することができます。
「子育てサロンやサークルのクリスマス会、卒業式後の懇親会などでオーダーをいただきますね」(未穂さん)。

 パーティーや人が大勢集まる時にぴったりの、オードブルもピアットジョルニは対応しています。アレルギーや好みの食材、予算などに合わせて相談することが可能で、例えば1人分ずつ分けて盛り付けてほしいといった要望もOK!

 そしてもう一つ、通常営業以外の注目ポイントが「朝ジョルニ」です!毎月一回週末の朝9:00から開催している朝食イベントで、フレンチトースト+季節のジャムと、新潟のベーカリーとのコラボメニューから選ぶことができます。コラボするベーカリーが毎回違うというところも楽しみのひとつであり、どちらのメニューにしようか毎回迷ってしまいそうですね。

定番メニューもブラッシュアップを怠らない明彦さん
メニューは季節や日によって変わるので何度来てもワクワク

子育て経験者だからこそわかる"外の居場所"の大切さ

 もともとはご主人の出身地である岡山で、暮らしていた渡邉ご夫妻。明彦さんはイタリアンレストランのシェフとして勤めており、未穂さんもカフェのバイト経験がありました。子育て環境を考えた際に、未穂さんの実家が近い新潟に移住を決め、2010年、ピア万代開場と同時にお店のオープンに至りました。

 しかし、岡山と新潟では自ずと食文化や環境が違います。
 新潟はより四季がはっきりしているため、野菜の味が強く、地元の人の旬の食材に対する思いの強さも感じたと言います。
 さらにもう一つポイントが「塩」。塩引き鮭に代表されるように、寒冷地である新潟では、塩辛い味が好まれる傾向にあります。
「確かに味にインパクトが出るのでおいしく感じますが、食べ終わった後味までおいしいと感じられる加減を意識しています」と未穂さんが語るように、開店当初より求められる味と届けたい味のバランスは試行錯誤を繰り返してきたそうです。

 「私自身子育てをしていて、子どもと二人で家にいて気持ちが内向きになった時、よく外に出ていたんです。それで『赤ちゃんかわいいね』とかちょっと声をかけてもらうだけで、すごく気分転換になったので、『ちょっとおいしいもの食べたいな』と思ったら、気軽にピアットジョルニに来て欲しいですね」(未穂さん)。

 ぜひ、親子でおいしいランチでリフレッシュしながら、子育てライフをよりいっそう楽しんでいきませんか?

「食べることが好きですね(笑)」(未穂さん)

<取材を終えて>

優しい心配りと強い思いにあふれた空間

 取材日は雪がちらつく、まさに冬日。店内に入って席に座った時にまず出してくださったのが、温かいハーブティーでした。さり気なくもうれしい心遣いに、自然と心も暖かくなりました。

 インタビュー中、印象的なシーンがありました。「こだわりはすごく強い方だと思いますが(笑)、日常使いできるようにと思っています。ただ、妥協するくらいなら、自分たちでやっている意味はないと思うんです」という未穂さんの言葉。柔らかい笑顔の印象とちょっと違う、芯の強さが垣間見えました。優しさとブレないこだわり、ピアットジョルニに来るとリピーターになる人が多い理由が改めてわかった気がした瞬間でした。

 仕事に、育児に、家事に、バタバタしていると1日はあっという間に終わってしまいます。そのなかで食材からこだわった丁寧な料理を作るのは至難の技。ましてやパスタを粉から作ることは、かなりハードルが高いですよね。
 頑張るエネルギーに、頑張ったご褒美に。高価なものを買わなくても、素敵なランチやおいしいお菓子で、ふっと心は軽くなって切り替えられるもの。ぜひピアットジョルニで、思わず笑顔になれる素敵なひと時をお過ごしください。

ピア万代の敷地中央、「ピカリ産直市場お冨さん」真向かい

SHOP INFO
Deli&restaurant piatto giorni
住所:新潟市中央区万代島2 にぎわい市場 ピアBandai内
TEL:025-384-4955
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜定休(祝日の場合は振替あり)
駐車場:141台(ピアBandai共通)

丸山智子
ライター

東京でコピーライターとして勤務したのち、5年前にUターンと同時にフリーランスのライターとして独立。イベント広報や雑誌・WEBマガジンなどで執筆している、超甘党&舞台好きの39歳。プライベートでは新潟と東京で生ハムの原木を持ってピクニックをしています。

写真撮影:内藤雅子