雪解けで土が露出し一部滑走ができない小出スキー場。スタッフはコース整備に力を尽くす=2月14日、魚沼市
雪解けで土が露出し一部滑走ができない小出スキー場。スタッフはコース整備に力を尽くす=2月14日、魚沼市

 新潟県魚沼地方では連日、最高気温が平年を10度近く上回る4月上旬から中旬並みの高温を観測している。初冬からの少雪も相まって、スキー場など冬の観光事業者は消えゆく雪に気をもむ日々が続く。暮らしを支える道路除雪の稼働も少なく、請け負う建設会社は早すぎる「春」に頭を抱えている。

 「2月いっぱいもてばいいが…」。標高262メートルの駒見山から広がる魚沼市の小出スキー場。経営するNPO法人スノーパーク小出の江崎花絵さん(37)は表情を曇らせる。2月15日のスキー場の積雪は40センチ。土が露出した斜面もあり、全面滑走はできない。

 今冬は、予定より約1週間遅い12月29日にオープンした。少雪のため正月三が...

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