気象庁は、今冬(昨年12月〜今年2月)の平均気温が、平年値(1991〜2020年の平均)を1・27度上回り、1898年の統計開始から2番目に高かったと発表した。過去最高は19〜20年の冬で平年プラス1・43度。今季は全国的に降雪量も少なかった。

 気象庁によると、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響で、偏西風が平年より北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすかった。

 今冬は地方別で見ると、東北が平年を1・7度上回り、過去最高を更新。九州南部・奄美がプラス1・6度で最高記録と並んだ。

 地点別では、山形市や栃木県日光市で2・1度平年より高いなど、全国153地点のうち31地点が過去最高を...

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