
芸能生活30周年記念フォトブックの一こま
宝塚時代、男役としていろんな役を演じてきました。
どういう訳か若い頃から、落ち着いた役、位の高い役、悪い役が多く、爽やかな青年とは無縁な男役でした。
そんな私の男役の必須アイテム、それは「髭(ひげ)」でした。
初めて髭をつけたのは、入団して3年目ぐらいのまだうら若き頃。初めての髭はテグスで耳に引っ掛けるタイプでした。
テグスがゆるいと髭が落ちるのでキツくしていると、まだ若く顔もパンパンだったのでテグスが顔に食い込んで、猫の髭までできるという、そんなかわいい時代から私の髭の歴史は始まりました。
次に糊(のり)でつけることを覚え、似合う形を研究し、いろんな形をつけていきました。
髭は、男らしさや...
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