クマが指定管理鳥獣に追加されたことについて考えを語る花角英世知事=4月17日、県庁
クマが指定管理鳥獣に追加されたことについて考えを語る花角英世知事=4月17日、県庁

 花角英世新潟県知事は4月17日の定例記者会見で、国が新たにクマを「指定管理鳥獣生息数増加や分布域の拡大で、深刻な被害を及ぼすなどの理由により、集中的かつ広域的に管理を図る必要がある対象として、環境相が定める鳥獣。指定され、各都道府県が事業計画を作れば、捕獲やその手法開発、生息状況調査などに対し国が交付金で支援する。現在はニホンジカとイノシシが対象で、夜間の銃による猟が禁止されないなどの特例も適用されている。」に追加したことについて、国からの具体的な支援内容を確認した上で、住民の安全確保につながるよう適切に管理していく考えを示した。国の交付金は秋までの支給開始方針が示されているが、花角知事は早く準備を進めるためにも、より早期が望ましいとした。

 指定管理鳥獣になった動物は都道府県による捕獲や生息状況調査などの費用に対し、国から交付金が支給される。

 新潟県によると、2023年度のクマの目撃・痕跡の報告件数は1450件に上り、22年度の599件から約2・4倍に増加。人身被害は9件10人で、うち5件6人の被害は民家付近で確認さ...

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