市島春城の墓の前で手を合わせる顕彰団体「春城会」の会員ら=新発田市五十公野
市島春城の墓の前で手を合わせる顕彰団体「春城会」の会員ら=新発田市五十公野

 政治、ジャーナリズムなど幅広い分野で活躍した新潟県阿賀野市生まれの市島春城(しゅんじょう、1860〜1944年)の顕彰団体「春城会」の会員9人が、新発田市五十公野の淨念寺の墓を訪れ、手を合わせた。

 春城は本名謙吉。豪農市島家の分家に生まれた。東京大に入学し、大隈重信や坪内逍遙らと知己を得た。早稲田大の創設に深く関わり、図書館初代館長を務めたほか、衆院議員、新潟日報の前身の一つである新潟新聞、読売新聞の主筆としても活躍した。

 春城会は郷土が生んだ偉人を広く知ってもらおうと、出身地の阿賀野市の住民らを中心に2006年に発足。命日の4月21日を「春城忌」と定め、没後70年を機に墓参を始めた。今回が...

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