大倉集古館の名画をプロジェクションマッピングで映し出す蔵春閣の企画展=新発田市諏訪町1
大倉集古館の名画をプロジェクションマッピングで映し出す蔵春閣の企画展=新発田市諏訪町1

 新潟県新発田市出身の実業家、大倉喜八郎と長男の喜七郎らが収集した絵画を、プロジェクションマッピングで室内に映し出す企画展が、新発田市諏訪町1の蔵春閣(ぞうしゅんかく)で開かれている。金箔(きんぱく)がふんだんに用いられた大広間にあるふすまに、日本画や中国の絵巻が映し出され、訪れた人は静かに見入っている。

 蔵春閣は、喜八郎が東京・向島に建てた別邸で、新発田市に移築され2023年4月に開館。企画展は開館1周年記念行事の一つ。

 喜八郎は文化財の散逸と海外流出を防ぐため収集し、1917年に日本初の私立美術館「大倉集古館」(東京)を設立した。喜七郎もその遺志を継ぎ、近代日本画を中心に収集した。今回の企...

残り345文字(全文:645文字)