渦を描くように苗を植える早乙女と、あぜで田植え唄を歌う小中学生=5月21日、佐渡市北鵜島
渦を描くように苗を植える早乙女と、あぜで田植え唄を歌う小中学生=5月21日、佐渡市北鵜島

 国の重要無形民俗文化財に指定されている「車田植え」が5月21日、新潟県佐渡市北鵜島で行われた。汗ばむほどの好天の下、地元の小中学生が歌う「田植え唄」に合わせ、早乙女3人が渦を描くように苗を植え、豊作を願った。

 車田植えは同所の北村佐市さん(70)宅に代々伝わる習俗で、5月の大安の日に田植えじまいとして行われる。佐渡以外では岐阜県高山市に残るとされている。

 北村さんが田にお神酒を注ぎ入れた後、3人の早乙女が水田の中央を中心に後ずさりしながら苗を植えていった。あぜでは田植え唄を歌うのが習わしで、内海府小中学校の児童生徒6人が「ダンエーカカエ」などと元気な歌声を響かせた。

 中学2年の女子生徒(13...

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