新潟には個性豊かな公園がたくさん! かるもや談話室でおなじみ、コピーライター・横田孝優さんが、県内の公園を親子で"探検"しながら紹介します。

 第9回目は新潟市西区にある「みどりと森の運動公園」です。

 

 親子のお出かけは小さなアドベンチャー。

 今日も隊長(5歳男子)と助手(父)は遊び心をリュックに詰めて、公園という名の秘境に足を踏み入れるのであります。

 

●取材情報
時期:4月下旬/滞在時間帯:14:00~16:30


助手:今回は、にー隊長も行ったことのある公園です。遊具や遊び方を知り尽くしているので、楽勝ですかね。

にー隊長:うーんとね、ドッジボールしよう。当たると負けなんだよー。

助手:するどいですね。「運動」がキーワードです。

 みどりと森の運動公園は、新潟市西区にある巨大な公園。北陸自動車道と上越新幹線にはさまれる場所に位置し、車や新幹線の車窓から見たことがある人も多いかもしれません。敷地内には野球場や多目的グラウンド、屋内コートなどを併設。週末にはスポーツの試合や大会も開かれます。その名の通り、運動を楽しむ人々が集う公園です。

 どれから遊びましょうかね、隊長? あれ、もういません。見渡してみれば、一目散に走っていく後ろ姿。やはり今回もターザンロープに目をつけたようです。

毎度おなじみターザンロープ

 「ねえー来てー」の声。隊長が助けを求めています。それもそのはず。出発地点がトリッキーな形状をしています。他の公園では階段付きの台になっていることが多いのですが、みどりと森の運動公園のターザンロープは「坂」。斜めの板があるのみです。平衡感覚が試される、これはまさに肉体への試練。さすが、運動の名を冠する公園です。

水平な場所がなく、平衡感覚が試されます
うまく乗れず、イメージトレーニングに励む隊長。がんばってください!

 広大な敷地は「あそびの広場」「みどりの広場」「のぞみの広場」の3つに区分けされています。隊長が次に向かったのは、あそびの広場。小高い丘の上からスタートする滑り台に目をつけました。大物の遊具からクリアしていくようです。

ブランコやすべり台などの遊具がある、あそびの広場
ローラー式のすべり台です

 すべり台を楽しんでいると、「あそぼー」と声をかけられた隊長。声の主は隊長と同じ歳くらいの男の子。公園探検隊初となる「合同探検」のお誘いです。初対面ではありますが、公園を愛する者同士。すぐに意気投合しました。

力を合わせてアスレチックを攻略

 隊長と次に向かったのが、通称「ロープジャングルジム」。ジャングルジムのように登り降りをして楽しむ遊具ですが、ロープでできており、弾力性のある踏み心地が特徴です。ふたたび試される運動能力。つい最近、登頂に成功したばかりの隊長は今日も制覇できるのでしょうか。

そびえる二つの頂は、すべての公園探検者の憧れ
ラクラクと登頂成功! 青空をひとり占めする背中がまぶしいです、隊長!

 公園探検隊は、最後に驚くべき絶景にたどり着きました。公園の立地、施設や遊具の配置、さらにタイミングが揃ったときだけに見られる唯一無二の光景。この瞬間を求めて、何度も足を運ぶ愛好者も少なくないはずです。ばっちり写真にも収めてきましたので、最後にご覧ください。(あ、ドッジボールするの忘れてた)。

上越新幹線通過の瞬間。人が多い日には、歓声が上がります

【探検隊の一言】

にー隊長:楽しかった。また遊びたい。明日行こう。

助手:とても広い公園。見失わないように目立つ色の服装がおすすめ。バーベキュー施設もあり、休日はたくさんの人々で賑わいます。だれでもトイレには、子ども用の便座も設置されていました。

 

みどりと森の運動公園

新潟市西区板井1018-1


駐車場:あり
トイレ:あり(身障者用、おむつ替えシートあり)
休憩場所:ベンチ、東屋
飲料自販機:あり
手洗い場・水飲み場:あり

横田 孝優(ザツダン代表、コピーライター)

1982年兵庫県出身。大学卒業後、大阪や東京でコピーライターとして活動後、おいしい匂いに誘われて新潟へ。2013年、コピーライター事務所ザツダンを立ち上げる。新潟日報asshで「子に溺れる ~長男+双子男女のエブリデイ~」を連載中。
http://www.ztdn.net