
新潟には個性豊かな公園がたくさん! かるもや談話室でおなじみ、コピーライター・横田孝優さんが、県内の公園を親子で"探検"しながら紹介します。
第4回目は新潟市秋葉区にある「秋葉公園」です。
親子のお出かけは小さなアドベンチャー。
今日も隊長(6歳男子)と助手(父)は遊び心をリュックに詰めて、公園という名の秘境に足を踏み入れるのであります。
●取材情報
時期:9月/ 滞在時間帯:14:30~15:30

隊長:こわい! もう先行ってよー!

助手:大丈夫ですよー。行きますよー。

隊長:えー。遊ぶところ、どこー?

助手:うわっ! なんだこれ!

隊長:ギャー!
探検隊が歩いているのは森の中。実は虫が苦手な隊長、次々と現れるクモやガに悲鳴の連続です。そんな隊長の手を引いていた助手もクモの巣に捕まってしまいました。おやこ公園探検隊、最大のピンチ! なぜこんなことになってしまったのか。時間を巻き戻し、スタート地点からお話ししましょう。

最初に着いたのは、秋葉湖のほとりの駐車場
今回訪れたのは、新潟市秋葉区の秋葉公園です。「なだらかな丘陵地につくられた自然豊かな市民憩いの公園」との事前情報。アスレチックがあり、ヤクシカやクジャクもいるとのこと。隊長は「クジャクって目がいっぱいあるんだよねー」と話していました。確かに羽根の模様は目玉に見えるな... とぼんやり考えていたら、到着。
ん...? 公園はどこだ。駐車場の近くにそれらしき場所がなく、偶然通りかかった親子に隊長が話しかけます。
「公園どこですかー?」
「ここも秋葉公園なんですけど、アスレチックとかの遊具はもっと上ですよ」
そう。秋葉公園は53万平方メートルという広大な面積が特徴。なんと東京ドーム10個分以上というから驚きです(この例え、一度やってみたかった)。敷地内には野外音楽堂や二つのキャンプ場もある超巨大公園なのです。

ここが正面広場の駐車場。探検隊を導くかのように一筋の光が
さらに奥へ車を走らせると、噴水のある広場に到着。地図に「正面広場」と書かれているので、どうやら正式な表玄関なのでしょう。ここから登っていくと、アスレチックがある少年広場や動物広場があるようですね。

公園全体のマップ。最初に着いた駐車場は、地図右端のさらに外

山の奥へと続く階段。ここを進むと...

あれ? 神社の境内。道を間違ったようです

「もう! 遊ぶところ、どこー?」と、やや不機嫌な隊長
別のルートを進み、ついにヤクシカを発見! まだ残暑の厳しい折、シカたちは少々お疲れのようで、のんびり休憩していました。「シカしかいないねー、シカシカ!」とちょっと元気になった隊長。

(左)ヤクシカ「暑いわねー」(右)クジャクの場所はもぬけのカラ
さらに奥に進む途中で、冒頭のシーンに戻ります。ようやくアスレチックを見つけたのですが、隊長は虫も発見してしまいました。「う~こわい~」と言って、いつものように駆け出していきません。あらら、困りましたね。

クモ「よく来たな。たっぷり遊んでいきなよ」

遊びたいけど、クモの巣が張ってて遊べない...
それでも大好きなターザンロープには果敢にチャレンジ。ワイヤーにとまった無数のトンボに「どいてー」と言いながら遊んでいました。

ターザンロープは最高!

トンボ「ここは俺たちの場所だぜ」

ブランコなどの遊具もありました
このあたりで隊長はギブアップ。探検隊はそそくさと公園を後にするのでした。
「市民が憩うのどかな公園」をイメージして訪れた秋葉公園。実際は「野趣あふれる虫たちの王国」でした。ワイルドな心と体に鍛え直してからリベンジしたいと思います。

バッタ「またおいでー」
【探検隊の一言】

隊長:最初はちょっと緊張したけど、楽しそうと思ってはりきった。でもやっぱり虫がいっぱいで怖かった。トカゲもいました。

助手:うっかり半ズボンで来てしまった助手。なめててすみません。公園というよりも、ハイキングや山遊びのイメージで服装や持ち物を考えるといいかもしれないです。
秋葉公園
新潟市秋葉区秋葉3丁目7383番地4ほか
駐車場:あり
トイレ:あり(身障者用あり)
休憩場所:ベンチ、東屋など(広さの割には少なめ)
飲料自販機:発見できず...
手洗い場・水飲み場:あり

横田 孝優(ザツダン代表、コピーライター)
1982年兵庫県出身。大学卒業後、大阪や東京でコピーライターとして活動後、おいしい匂いに誘われて新潟へ。2013年、コピーライター事務所ザツダンを立ち上げる。新潟日報asshで「子に溺れる ~長男+双子男女のエブリデイ~」を連載中。
http://www.ztdn.net
