来年立ち上げる新工房で、地元住民らが和紙の折り染めなどを体験したイベント=柏崎市高柳町門出
来年立ち上げる新工房で、地元住民らが和紙の折り染めなどを体験したイベント=柏崎市高柳町門出

 新潟県柏崎市高柳町門出で伝統的な和紙や、和紙を使った製品の販売などを手がける「越後門出和紙」は、来場者が和紙を使ったものづくりを自由にできる新工房「かみわさこきの家」(高柳町門出)を2025年4月に立ち上げる。「和紙を身近に感じてほしい」と願いつつ、準備を進めている。

 越後門出和紙は、和紙の原料となるコウゾを栽培し、地元特産の門出和紙を作っている。和紙を使ったはがきや名刺などの販売も展開している。

 「わさこき」は門出の方言で、工作好きな人「技こき」を指す。いたずら者「悪さこき」の意味も込めた。かつて広く使われていた和紙が、生活必需品ではなく、高級品として扱われている現状から「和紙を身近に感じて、自由な考えでものづくりをしてほしい」と願いを込めて名付けた。

 新工房は古民家を活用する。利用者が越後門出和紙のスタッフと話し合いながら、...

残り464文字(全文:834文字)