児童にコウゾ栽培の歴史を語る小林抄吾さん=柏崎市加納
児童にコウゾ栽培の歴史を語る小林抄吾さん=柏崎市加納
鯖石小の校庭に作られた畑にコウゾの苗を植える児童たち=柏崎市加納

 2024年3月末に閉校した新潟県柏崎市の高柳小学校で長年続けられていた和紙づくりを、統合先の鯖石小学校(柏崎市加納)で受け継いでいく。旧高柳小で取り組んでいた和紙の卒業証書作りと、その原料になるコウゾを栽培する。鯖石小で5月10日、最初の活動として旧高柳小のコウゾ畑で育った苗を校庭に移植した。児童たちはコウゾの成長を願って、丁寧に苗を植えた。

 旧高柳小では、柏崎市高柳町門出(かどいで)地区の特産の「門出和紙」を使った卒業証書作りに取り組んできた。児童たちは原料となるコウゾを栽培し、枝の皮むきや雪さらしなど、一年かけて和紙ができる工程を学んできた。

 この伝統を鯖石小でも続けようと、校庭にコウゾ...

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