「ユースクリニックにいがた」を開設した霜鳥めぐみさん(右)と稲葉里美さん=上越市
「ユースクリニックにいがた」を開設した霜鳥めぐみさん(右)と稲葉里美さん=上越市

 若者が性や体、心の悩みについて相談できる「ユースクリニック1970年代にスウェーデンで誕生した若者のための相談施設。10代〜20代前半の若者が生理や妊娠、性感染症の検査・治療、ジェンダーなどさまざまな悩みについて、医師や看護師らに無料または安価で相談できる。同国では自治体が運営している。」。スウェーデン発祥で、日本ではまだなじみが薄いが、新潟県上越市の女性2人が県内初の「ユースクリニックにいがた」を立ち上げた。現在は出張形式で、上越市を拠点にカフェなどに出向いて相談に乗っている。「友達や親には相談しづらいことをふらっと立ち寄って、話してほしい」と呼びかけている。

 活動を始めたのは保健師の霜鳥めぐみさん(37)と看護師の稲葉里美さん(47)。児童福祉の現場などで働いてきた2人は、虐待や引きこもり、不登校など生きづらさを抱える子どもたちを多く目にしてきた。思春期の子どもに寄り添うため、「地域の中に身近で気軽な相談窓口をつ...

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