光陽産業が建設中の新工場=1月、上越市
光陽産業が建設中の新工場=1月、上越市

 ガス器具製造の光陽産業(東京)が、製造拠点の新潟県上越市内に新たな工場を建設する。上越市内の工場体制を見直し、主力のガス器具製造の生産能力を拡大させるほか、他事業向けの開発も積極的に進める。建築費と設備費で約32億円を投資する。完成は2025年10月の予定。段階的に製造を移管し、26年春に本格稼働する計画だ。働きやすい職場環境で採用力も高める。

 都市ガス用バルブなどを製造する光陽産業は1926(大正15)年創業。44年に高田工場(現上越工場)を設立した。ガス用のバルブや継ぎ手といった接続器具のほか、鉄道車両用バルブ、水道の水栓器具などを手がける。上越市内の2工場が製造拠点。ガス事業向けが主力で売り上げの7割以上を占める。2024年6月期の売上高は84億円。

 ガス向け器具は...

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