
第2種電気工事士の試験に合格した柏崎工業高校電気技術科2年生たち=柏崎市栄町
国家資格「第2種電気工事士」に、柏崎工業高校(新潟県柏崎市栄町)の2年生17人が合格した。例年の2年生の合格は多くて10人、平均すると6、7人だった。2024年度は、柏崎市などの電気事業者でつくる「柏崎電気工事協同組合」とタッグを組み、実技試験対策を重ねており、関係者は効果が表れたことを喜ぶとともに、電気工事関連の人材不足解消につながるのではないかと期待する声が上がっている。
電気工事士は、配線工事やエアコン取り付け作業に必要な資格。第2種は低圧で受電する一般家庭などの電気工事に従事でき、筆記試験と実技試験に合格することで取得できる。試験は年2回ある。
柏崎工業高校の電気技術科は、毎年2年生も受験してきたが、多くの生徒が3年生に進級してから第2種に挑戦していることもあり、2年生での合格者は少数にとどまっていた。このため、在学中に上位資格の第1種に挑戦するケースも少なかった。
池田匡(まさし)校長(55)は「2年生のうちに第2種に合格して、第1種や他の資格に挑戦する起爆剤にしてほしい」と考え、柏崎電気工事協同組合に協力を依頼。少子化や若者の首都圏流出による人材不足に頭を悩ませていた組合も快諾した。
組合によると、...
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